排気ガスに含まれる二酸化炭素
車の排気ガスに含まれている二酸化炭素濃度を計測した。
実験は3回ずつ行い、その平均を出したものが表1である。
なお、この排気ガスは全てアイドリング時のものを使用している。
5分間で排出されるCO2物質量は、容積25 Lのポリ袋いっぱいに気体がたまる時間を計測し、
そこから時間当たりの排気ガスの体積を調べ、計算により出したものである。
また、同じ方法で排気量が同一な原付(50 cc)の排気ガスについて調べたものが表2である。
排気量が同じであるため、表2のものよりも5分間で排出されるCO2気体量に
差がないことが表からよみとることができる。
表2と表3の排気量とCO2濃度をグラフ化したものが図1である。
排気量の違いによる大きな差は特に見られなかった。
そこで、5分間のアイドリング時に排出されるCO2の気体量をグラフにしたものが図2である。
排気量がCO2の排出量の増加に伴い、増えていることがわかる。
排気量が多い車は、一般的には車体が重く、大きいものが多い。
つまり、大きいものを動かすためにはその分大きなエネルギーが必要であるということが結果から考察できる。
次に、排気量が等しい原付で、走行距離によってのCO2濃度の変化をグラフにしたものが図3である。
走行距離に応じて、CO2の濃度が低下していることがグラフからわかる。
これは、エンジンの構造が古いものは2サイクルで新しいものは4サイクルであることや、
燃焼効率が悪くなりよりエンジンが回転して、気体の量が増えて濃度が下がることが原因ではないかと思った。
(2サイクルの原付は車種の左横に○が付いている3つである。)