現代にも通ずる問題


日本が太平洋戦争でおかした失敗は輸送や兵站の問題であった. これらは地味であり表に出て活躍できる分野ではない. 日本では華々しい分野には金も出すし人も出すが,地味な分野には金も人も送らないし行きたがらないという風潮が強いのではないか?

現在の日本の企業や官僚組織の運営の仕方は,かつての日本軍に似ている面があるように思えてならない. というよりも,軍隊も官僚組織であるから,同じ様な思考法をする部分は多いのではないだろうか. 軍人は員数を尊ぶべし,などというのは数さえ合っていればあとはどうでもよいという体質を生むには十分であった. だから,日本海軍の商船の被害予想は半分は自分達に都合の良い希望ではなかったのか?

戦争というのは金と人と資源の膨大な浪費であるが,戦争の時の人間の行動は普段の行動をまるでレンズで拡大している様にさえ思える. 人間にはこんな恐ろしいことも愚かなことも出来てしまうという反面教師として戦争について調べることは無意味ではないだろう.


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