どのようなラジオを選択すべきか?


遠距離の放送局を聞くために適しているラジオの条件とはなんでしょうか?


目的の放送局にたどり着けること

聞きたい放送局をすぐに見つけられることは重要です. 最近のラジオは周波数がデジタル表示されるものが多いのでこれを選択しましょう. 自分の合わせている周波数がわからないということは正確に同調できていない可能性も高いわけでそれだけ放送が聞きづらくなります. また,周波数のステップが細かいものの方が当然よいです.

もっとも周波数のわからないラジオでも耳を鍛えれば同調したときのわずかな音の変化(ちょっと低くこもった音になる)がわかるようになりますが…


混信の除去能力が高いこと

遠距離の放送を聞く際に邪魔になるのは近接する周波数の放送局の混信です. 特に隣の周波数の放送局が音楽をかけたりすると帯域が広くなるので混信しやすくなります.

混信を防ぐには周波数の選択度の高いラジオを選ぶことです. ある程度いいラジオになると選択度をワイドとナローに切り替えられるものがあります. ワイドは音質を重視するとき,ナローは混信をカットするのに役立ちます. ただし,ナローでは音質が犠牲になり電話のようなこもった音になってしまうことが多いです.

混信にもっとも効果があるのものとして同期検波方式というものがあります. これは混信を受けていない側帯波を利用するものです. 側帯波は上側帯波・下側帯波の2つあって音声信号が含まれています. 通常,側帯波のどちらかが隣の放送局の側帯波と重なって混信が起きます. しかし,重なっていない方の側帯波を使えば混信はなくなります. この機能は極めて効果的で聞き取れなかった放送が音質もそれほど悪くならず聞き取れるようになります. また,同期検波方式は混信だけでなくフェージングにも効果があります. 異なった経路をやってくる電波の中から1つだけを選びだすのでフェージングを軽減することができます.

同期検波が無くても,SSB受信ができるラジオであれば,USBとLSBを切り替えることで混信を減らすことができます.

また,ダイアル式のラジオや周波数のステップが細かいラジオは,わざと周波数をずらすことで混信から逃れることができる場合もあります. 周波数ステップが1kHz未満のものもあるので,そういったものを選択しておくと便利です.


感度が高すぎないこと

これに関しては誤解されている部分が多いようです. 感度がよいことは確かに重要ですが程度の問題で,感度がよすぎると逆に混信が増えたり雑音が増えたりして聞き取りにくいことが多いのです. 感度が高くないラジオによいアンテナをつなぐことがよい結果を与えます. 逆に,感度が高すぎるラジオに感度のよいアンテナをつなぐと混信がひどくなったりするので注意が必要です.


私が個人的に勧められるラジオ

現在これらの条件を満たすようなラジオを作っているメーカーは国内ではSONYが一番でしょう. 特に,同期検波ができるものは多少高いですがお勧めです. 中波だけでよいという人はICF-EX5という機種が同期検波付きで15,900円です. ただし,この機種は選局がアナログなので放送局に合わせるのが大変かもしれません. もうちょっと性能が高いものとしてはICF-SW7600GSという機種が42,000円であります. こちらは150kHz〜29999kHzまで連続受信が可能で,選局はテンキーでできます.

さらにラジオと一生付き合うという人は本格的な通信機型受信機を買うというのもよいと思います. このようなものとしてはAORYAESUICOMKENWOODなどから10万円−20万円程度のものが販売されています. 普通の意味で究極だといえるのはJRCNRD535-Dだと思います. これがアマチュアの買える限界だと思います. また,海外では様々なメーカーがラジオだけでなくアンテナも販売しています. このような趣味はアメリカやヨーロッパでは非常に盛んなのでそちらの方面を調べてみるのもよいと思います. 参考文献にもあげた World Radio TV Handbook で調べるとよいでしょう.


[私の持っているラジオ] | [ラジオの遠距離受信のテクニックの目次に戻る]