Kubo's Junk RoomVersion 0.1 (July 04, 2002)
6.1ch化を進めるにあたって問題となるのはAVアンプの選択だ。当然Dolby Digital EXとdts ESに対応でなければ意味がない。金銭的な問題もあるので今回はTHX Surround EXについては目をつぶることとした。
AVアンプのメーカはDENON、PIONEER、YAMAHAの3社に絞った。SONYはバーチャル6.1chしかサポートしていないので却下とした。ところがほとんどの製品はどれもTHX Ultra規格のものばかりで20万円を軽く越える金額である。そこで今回は金銭的な問題もあって、DENONのAVC-3500-Nとその後継機種であるAVC-3550-Nのどちらかにすることにした。
AVC-3500-NとAVC-3550-Nの大きな違いはDolby PrologicIIが利用可能かどうかで、他は回路の見直しとパワーアンプ部のパワーアップといったマイナーチェンジである。今後Dolby Suuroundを利用する機会は少ないと考え(特にサラウンド音声を無理にステレオ化する必然性があるとは思えない)、型落ちとなりコストパフォーマンスに優れたAVC-3500-Nを選択することにした。
AVC-3500-NはDolby Digital EXの再生ができるが、THX Surround EXには準拠していない。つまり機能としてはTHX surround EXとほぼ同等だがLucas Filmの適合認定を受けていないのでTHX Surround EX対応とは名乗れないわけだ。
もともとDolby Digital EXはLucas Filmとの共同開発なので、THX認定を受けていないのにDolby Digital EXを名乗ることができるかはかなり微妙。Dolby Digital EXは実質的にTHX Surround EXと同じと解釈すべきなのだろう。
実際THX ULTRAの認定を受けているAVC-A1SE-Nのカタログには「THX Surround EXに対応」とあるのに対し、THX認定を受けていないAVC-3500-Nのカタログは「Dolby Digital EXに対応」ではなく、「Dolby Digitalの6.1ch再生に対応」という曖昧な記述になっている。
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